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ビットコイン、GWは何があった?金融不安収まらず【仮想通貨相場】

ポイント

・30,000ドルを再びトライするも失敗、28,000ドル~30,000ドルのレンジ取引

・FOMCは25bp利上げも停止示唆、雇用統計はやや強め

・パックウエスト銀行(PACW)とウエストアライアンス銀行(WAL)株下落

・BTCベースのミームコインPEPE取引急増の影響でブロック形成が遅延気味

連休中のBTC相場

連休中のBTC相場は底堅い展開。

連休前の火曜日に28,000ドル(約380万円)割れでサポートされると、じりじりと値を上げたが、土曜日に30,000ドル(約400万円)トライに失敗。概ね28,000ドル~30,000ドルのレンジ内での取引に終始した。

週明け、ファーストリパブリック銀行(FRC)のJPモルガンによる買収が決まり、金融不安が後退したこともあり、BTCは30,000ドル手前で跳ね返されると失速。

しかし28,000ドル割れでサポートされると、火曜日の米株市場でパックウエスト銀行(PACW)とウエストアライアンス銀行(WAL)株が大きく下落、米2年債金利が20bp以上急低下する中、BTCはじりじりと値を上げた。

水曜日(日本時間木曜日早朝)のFOMCでは予想通り25bpの利上げとなったが、パウエル議長が金融不安に後悔の念を示し、利上げを一旦停止する可能性を示唆。また株価が急落していたパックウエスト銀行が再建策を模索しているとBloombergが伝えると、金融不安再燃懸念でBTCは29,000ドル台を回復した。

金曜日の米雇用統計はやや強めの内容だったが、ウエストアライアンス銀行が身売りを検討しているとのFTの報道を否定、JPモルガンが同行株を中立からオーバーウェートに格上げすると、一旦危機は去ったとの見方から米銀株に買い戻しが入り、米株は上昇、BTCも30,000ドルをトライした。

しかし金融危機一服との見方から米長期金利が反発、また米司法省がロシアへの経済制裁違反でBinanceを捜査しているとのBloombergの報道も嫌気されBTCは失速。

BTCチェーンを利用したミームコイン、ペペ(PEPE)の取引が急増した影響でネットワークが混雑した影響でBinanceが入出金を停止したこともあり、足元では28,000ドル台に値を下げている。

なお、コインベースを巡って、同社が米国外にデリバティブ取引所を開設すると発表、一方でアームストロングCEOは米国から脱出はしないと明言、また裁判所がSECにコインベースの質問書への回答を命じるなど、様々なヘッドラインが出回った。

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