仮想通貨市場が暴落する中、CBOEオーストラリアで3つの仮想通貨ETF(上場投資信託)が取引を開始した。
これら3つのETFはオーストラリアで初めての仮想通貨ETFだ。そのうち2つはビットコイン(BTC)に投資するもので、もう1つはイーサリアム(ETH)に投資するものだ。
CBOEのデータいよれば、これまでのところ、この3つのETFは130万豪ドル超の取引高となっている。以前の試算では、今後10億豪ドル相当の資金流入が見込まれると試算されていた。
シドニーに拠点を置く仮想通貨投資企業コスモス・アセット・マネジメントのビットコインETFは、カナダのパーパス・ビットコインETFのパフォーマンスを追跡するもので、比較的間接なルートでBTCに投資するものになる。
ほかの2つのETFは、ETFセキュリティーズがスイスの21シェアーズと提携して開発したビットコインETFとイーサリアムETFだ。どちらも豪ドル建てで連動する形になる。
ETFセキュリティーズの流通責任者カニッシュ・チュー氏は、今回のETF取引開始が仮想通貨市場が暴落する中での困難な時期だったが、投資家にとっては参入する機会にもなるだろうとコインテレグラフに語っている。
「現在、短期的に市場が不安定なことを考えると、ビットコインとイーサリアムがどうなるかを判断するのは難しいだろう。ビットコインは2021年の最高値から50%超の下落となっているが、投資家は現在のボラティリティを投資の機会と考えているだろう」
「私たちの仮想通貨ETFは現物で裏付けられており、ビットコインとイーサリアムの原資産価格を追跡する。この2つのETFが長期的に成功すると強く期待している」と、同氏は付け加えている。
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